2009年5月29日金曜日

FortiClient 4.0.2

FortiClientV4が公開されました。

私もかなり前から愛用していますが(自宅から会社へ)、社内サーバ管理等をしている方にとって重宝するものではないでしょうか。FortiClientのVPN機能だけなら無償で使用できるので使わない手はないでしょう。ここではFortiGateへダイヤルアップでIPSecVPN接続を行うための設定をご紹介します。 
FortiClientの機能としては以下の機能を備えており接続先のFortiGateから各定義ファイルを流用するようになっています。現在のインターフェースは日本語対応もされているのでとても扱いやすくなっています。
 
【機能】
・パーソナルファイヤウォール
・IPSec VPN
・アンチウイルス
・Webフィルタリング
・アンチスパム
 
【ライセンス価格
・1クライアント:初年度\14,000 更新は年\6,000
・2~9クライアント:初年度@\9,900 更新は年@\3,600
・10~24クライアント:初年度@\9,000 更新は年@\3,100

※FortiClientのアンチウイルス・ファイアウォール等のほぼ全機能が無償で利用できようになりました。(2009/10/14発表)詳しくは、こちら

 
パーソナルファイアウォール、IPSec VPNは無料のためライセンス料は不要ですが
他の機能を有効活用するためには、上記ライセンス料が必要になります。
ただしインストール後、90日間はお試し期間でライセンスがなくてもフル活用できます。
 
ではインストール・・・その前にFortiGateにダイアルアップ用IPSecの設定が必要です。
また、セキュリティに重点をおいた設定とはなっておりません。
あくまで「接続する」をメインに考えた構成となっていますので、
何かあっても当方では一切責任を負えません・・・(^_^;)。
 
【FortiGate IPSec設定】
例としてFortigate-60B 3.00-b0730(MR7 Patch 1)を使いWeb管理画面から設定をしてみます。

●フェイズ1を作成(VPN>IPSec>自動鍵(IKE))
リモートゲートウェイはダイアルアップユーザを選択します。
ローカルインターフェースは、外部ポートを指定します。
認証方法は事前共有鍵を選択してパスワードを入力します。(単なるパスワード認証)
※モードの「アグレッシブ」と「メイン(IDプロテクション)」の違い
「メイン(IDプロテクション)」では自ノードのID(IP含む)を共通鍵で暗号化する。ただし接続先が予めわかっていることが前提(グローバル固定IP)。
「アグレッシブ」では手順が簡素化されIDは暗号化されない。互いにIPアドレスが予めわかっている場合はメイン、どちらか一方または両方とも動的IPの場合はアグレッシブを使用するようです。


 
●フェイズ2を作成(VPN>IPSec>自動鍵(IKE))
先ほど作成したフェイズ1を指定します。

 
●FortiClient用の仮想IPを設定(ファイアウォール>アドレス)
インターフェースはFortiClientが接続してくる外部ポートを指定します。
IPは相互のローカルネットワークとバッティングしない構成にしましょう。

 
●ポリシーを定義(ファイアウォール>ポリシー)
ポリシーの順番に注意です。internal->wan1の一番上に来るようにします。
以下の「前にポリシーを挿入」ボタンを使うとよいでしょう。

 
●internal->wan1
宛先アドレスは先ほど作成したFortiClientとします。
アクションをIPSECにします。
VPNトンネルは先ほど作成したHonbuにします。

 
以上でFortiGate側の設定は完了です。
 
次にクライアント側の設定に移ります。
【FortiClientのインストールと設定】
有効アカウントをお持ちの方はサポートページからダウンロードしましょう。
アカウントなんてないよ!という方は、購入先ベンダー等問い合わせてみてください。
クライアント本体自体は無料ですので代金を請求されることはないないでしょう。
ただし、FortiGateの保守ライセンスを保有していることが条件になると思いますが。
 
●インストール開始

 
●使用許諾契約の条件に同意します

 
●セットアップタイプ
ここではVPNのみで進めますのでカスタムを指定します。興味のある方は色々と試してみてください。
ただしインストールするクライアントPCにすでにアンチウイルスが導入済みの場合は
競合により不都合が発生することがありますのでアンチウイルスはインストールしないようにしてください。

 
●カスタム設定
VPN以外は、インストールしないように指定します。

 
●インストールを開始

 
●初期設定
基本設定のまま次へ進みます。

 
●ライセンスキー入力
ライセンスキーの入力は省略します。(ライセンス購入した場合は入力)

 
※スケジュール更新は任意で設定してください。
 
●接続設定
FortiClientが起動します。

 
●接続の作成(VPN>高級>追加)※なぜ高級という名称なんでしょうかね。
設定はマニュアルとします。
リモートゲートウェイは接続先のアドレスを入力します。(グローバルIPでもよい)
リモートネットワークは接続先のローカルネットワークを定義します。
認証方法はFortiGateでの定義に合わせます。ここではパスワード認証で作成しましたので
Preshared Keyを指定してパスワードを入力します。

 
●詳細設定
仮想のIPアドレスを取得にチェックを入れ設定ボタンを押します。

 
手動設定を選択してFortiGateのシステム>アドレスで定義したfortiClient用レンジの
アドレスを指定します。

※必要に応じてDNSサーバーアドレスを指定します。接続後、優先DNSとして機能します。
 
接続が成功すると、ポップアップ画面にネゴシエーションに成功しました!と表示されますので
確認することができます。
コマンドプロンプトで接続先のローカルへPINGを実行してみましょう。
応答があればVPN接続されているということになります。
 
私は自宅からリモートデスクトップを使って会社マシンへ接続することが多いので
VPN用と割り切って使用しています。
 
 

2009年5月28日木曜日

FortiGate Conserve Mode

FortiGate60Bを利用しているお客様のところで、以下のようなログが・・・

2009-05-** 05:**:** critical The system exited system conserve mode
2009-05-** 05:**:** critical The system has entered system conserve mode
Fortigate が接続制限値に達しました 61 秒
 
conserve modeに突入してしまったようです。
 
FortiGateではメモリ使用率が80%を超えるとシステム保護のために
conserve modeに切り替わります。
こうなると現在確立されているセッションは維持されるが、
新規のセッションは受け付けなくなります。
従って、インターネットが使えなくなったりと障害が発生します。
頻繁に発生するようだと、チューニングが必要になるが
時間帯が早朝であるということと、発生回数もわずかで時間も1分程度なので様子を見ることに。
 
ここのお客様では深夜~早朝にかけてサーバーマシンの自動アップデート等インターネット経由で
データ取得するプログラムが走るようになっている。
ここで急激なトラフィックが発生したのだろうか・・・原因がやや気になる。
 

2009年5月26日火曜日

Windows7対応 Virtual PC(ベータ版)

Microsoft Windows Virtual PCですが、Windows7用のベータ版が出ているんですね。
※現在ベータ版をインストールするためにはWindows7 RC がインストールされた環境が必要になります。
 
次のような特長を備えています。
・シームレス アプリケーション
 仮想マシン上にインストールされたアプリケーションを、Windows 7 ホスト上にインストールされているかのように、Windows 7 デスクトップから直接起動できます。
 
・簡素化されたユーザー インターフェイス
 さらに使いやすくなったユーザー インターフェイスが用意されています。また、Windows 7 エクスプローラーと統合されています。
 
・統合機能
 Windows 7 と仮想マシンの間で、クリップボードの共有、ドライブの共有、およびプリンターのリダイレクトが可能です。
 
・USBサポート
 ユーザーは、ホストに接続されている USB デバイスに仮想マシンから直接アクセスできます。これらのデバイスには、プリンターやスキャナー、フラッシュ メモリ/スティックや外部ハード ドライブ、デジタル カメラなどが含まれます。
 
・サポートされるゲストOS
 Windows XP Service Pack 3 (SP3) Professional、Windows Vista Enterprise Service Pack 1 (SP1)、Windows Vista Ultimate Service Pack 1 (SP1)、Windows 7 Professional、Windows 7 Ultimate、Windows 7 Enterprise
 
必要システム
・サポートされているオペレーティング システム Windows 7 
 Windows 7 Home Basic
 Windows 7 Home Premium
 Windows 7 Professional
 Windows 7 Ultimate
 Windows 7 Enterprise
 
・プロセッサー
 AMD-V™ または Intel® VT (BIOS で有効に設定) が搭載された、ハードウェア仮想化に対応したプロセッサー。
 
・メモリ
 2 GB のメモリ (推奨)。
 
・ハード ディスク要件
 Windows Virtual PC のインストール用に 20 MB のハード ディスク空き領域。
 さらに、仮想 Windows 環境ごとに 15 GB のハード ディスク空き領域 (推奨)。
  
Virtual PC ベータ版のダウンロードはこちら
 
この仮想化システムを利用してXPでしか稼動しないアプリケーションがWindows7上で
使えるようになるそうです。(XP Mode)
 
Windows XP Mode ベータ版のダウンロードはこちら
 
過去にMacでもMacOS Xがリリースされたときにもクラシックモードみたいな感じで
MacOS 8やMacOS 9用アプリケーションが稼動させることができましたね。
Macが懐かしい・・・
 
 
 

BitNami::Redmine 0.8.4対応版

プロジェクト管理のRedmineが0.8.4にアップされていますが
BitnamiでもRedmine 0.8.4対応版がリリースされさらにMySQlも5.1系に変わりました。
パッケージ構成は以下の通り。

- Redmine 0.8.4
- Apache 2.2.11
- ImageMagick 6.4.7
- MySQL 5.1.30
- Subversion 1.4.6
- Ruby 1.8.6
- Rails 2.1.1
- RubyGems 1.2.0

ダウンロードはこちらからどうぞ。
もしかしたら、旧バージョンのまま上書きインストールはできない??
0.8.3版が稼働中のマシンにインストールしようとすると「インストール先が空でない」と怒られてしまいました。
 
アップグレードできた方がいらっしゃったらお知せください・・・
ちなみに私は初回インストール時Cドライブ直下にRedmineというディレクトリを作成して
そこにインストールしました。
 

2009年5月18日月曜日

プロジェクト管理 オールインワンタイプ

自社ではプロジェクト管理にTrac(Trac Lightning)を利用しています。
Freeでここまでのものが提供されるなんて大変嬉しいことです。

Trac Lightning
 Windows上にApacheやsubversionなど必要なソフトを一括インストールしてくれる優れもの!
 
非常に便利なTracですが、やや不便に感じてしまうことがあります。(Tracに文句を言うつもりはないが・・・)
●インターフェースがプロジェクト単位で別となる
 開発者が複数のプロジェクトに参加している場合、開発者はそれぞれのプロジェクトにログインして
 状況を確認しなければならず、「あれ!○○プロジェクトのこの部分はいつまでだっけ?」など
 開発者が(自分の)全体を把握しずらい。管理者としても同様なことが言える。

●ワークフローやや非力
 ワークフローをカスタマイズできて便利ではあるが、
 要件定義書・仕様書・開発・テスト・リリース後のバグ報告など様々な業務がありそれぞれ
 ワークフローが事実上異なる。
 ワークフローを色々定義することができず、運用でカバーしなければならない。
 
そんなこんなで何かいいものはないかと、探してみると「Redmine」というものが・・・
上記1、2の問題をクリアしていて、尚且つTrac同様プロジェクト管理に必要なものが一通り用意されている。
 
Trac同様にWebベースで運用できるがRuby on Railsで動作する。(Tracはpython)
データベースもMySQLやPostgreSQLなど色々と選択できる。
Windows版もあり誰でも簡単にできそうです。ただし、事前にRuby on Railsを構築しておく必要がありますが・・・

私はCentOSにソースからApache,Ruby,Rubygems等をインストールしてRuby on Railsを構築しDBにMySQLを使用しました。構築手順はこちら
 
しかし、Trac Lightningのように必要なソフトすべてがパッケージ化され簡単に構築できるのもがありました。
それは「BitNami」というところから公開されていて、様々なオープンソースソフトをインストーラー形式にまとめ、パッケージ化されていてます。
しかもWindows以外にもLinux,Mac,Solaris版も提供されておりかなり親切です。
さっそくWindowsServer2003にRedmineをインストールしてみたいと思います。
(Windowsは2000,2003,XP,Vistaにインストールできるようです)
ただし、条件としてメモリは512MB以上でHDに400MB以上の空スペースが必要です。
※既に80ポートを使用したアプリケーションが稼動している場合は別のポートを指定するよう促されます。
 
1.パッケージのダウンロード
 http://bitnami.org/にアクセスしてDownloads>Redmineと進みWindows版を指定します。


2.インストール
 exeを実行してインストールを開始します。

 
インストール先は必要に応じて変えてください。
※64BitOSはデフォルトでC:\Program Files (x86)\BitNami Redmine Stackですが
この場所ではうまく動作しませんでした。

 
Redmineでの管理者ユーザを作成します。
※パスワードは6文字以上が必要でLoginとPasswordが同じだと怒られます。

 
デフォルト言語を日本語に設定しメール機能を使う場合はSMTPサーバをyesにします。

 
SMTP情報を設定します。

 
インストールの準備ができました。

 
インストールが完了するとようこそ画面が表示されますので
「Access BitNami Redmine Stack」をクリックしてみましょう。

 

 
CentOSにApache,Ruby,Rubygems等をコツコツインストールして半日かけて構築したのに、たった数分で完了してしまった。あっけない・・・
Trac Lightning同様にクイックインストール・ワンクリックインストール(実際はワンクリックではないが・・・)と言えるすばらしいパッケージですね。
しかも、サービスにも登録され自動起動となるためインストール完了と同時にRedmineが使えます。
 
インストールされたものは
- Redmine 0.8.3
- Apache 2.2.11
- ImageMagick 6.4.0-2-Q8
- MySQL 5.0.51b
- Subversion 1.4.6
- Ruby 1.8.6
- Rails 2.1.1
- RubyGems 1.2.0
 
これですぐに使えるようになりましたが、運用前にちょっと環境を整えましょう。(RedMine.JPおすすめ設定より)
 
●Redmineヘルプの日本語化
Install Directory Path/apps/redmine/lib/redmine/info.rb
(C:\Program Files\BitNami Redmine Stack\apps\redmine\lib\redmine\info.rb)

# def help_url; に続くURLをhttp://redmine.jp/guide/に変更する。
module Redmine
 module Info
  class << self
   def app_name; 'Redmine' end
   def url; 'http://www.redmine.org/' end
   #def help_url; 'http://www.redmine.org/guide' end ← コメント化または消去
   def help_url; 'http://redmine.jp/guide/' end ← 追記
   def versioned_name; "#{app_name} #{Redmine::VERSION}" end
  end
 end
end
 
●Wikiヘルプの日本語化(RedMine.JPおすすめ設定より)
Redmine.JPからファイルをダウンロードする。
http://redmine.jp/files/wiki_syntax_ja/wiki_syntax_ja.tar.gz
解凍したファイルを以下のhelpディレクトリに上書きコピーする。
Install Directory Path/apps/redmine/public/help/
(C:\Program Files\BitNami Redmine Stack\apps\redmine\public\help\)
 
●Web設定
管理者でログインします。

・画面右上部のMy account
 
  Languageを「Japanese(日本語)」に変更する。
  タイムゾーンを「(GMT+09:00)Tokyo」に変更する。
  ※保存ボタンを忘れずに押して更新してください。
 
・左上部の管理>設定

 全般タブ
  既定の言語:Japanese(日本語)
  ホスト名:ホスト名(送信されるメール中のURLで使用される)

 プロジェクトタブ
  プロジェクト識別子を連番で生成する:チェックON(お好みに応じて)

 メール通知タブ
  送信元メールアドレス:Redmineからメールを送信する際のFromアドレス

 レポジトリタブ
  レポジトリのエンコーディング:utf-8,shift_jis,euc-jp
  ※リポジトリブラウザでutf-8以外で記述されたソースコードを正しく表示する。
 
●PDF日本語文字化け対策
インストールディレクトリ\apps\redmine\lang\ja.ymlを編集します。
ただし、このファイルはUTF-8で書かれていますのでメモ帳では編集しないこと!
秀丸等のエディタを使用します。
 
54行目にgeneral_pdf_encoding: UTF-8という項目がありますので
UTF-8 → SJISを書き変えます。
書き換え後はApacheの再起動をします。
 

Redmine CentOSにインストール

2010/07/20 CentOS5.5+PostgreSQL8.4.3+Redmine1.0RCをアップしました。

Redmine+MySQLをCentOS上に構築したいと思います。
SCMは、Subversion以外にDarcs、Mercurial、Cvs、Bazaar、Gitに対応していますので
お好みのものを使うとよいでしょう。
 
インストール方法はRedmine.JPで公開されている情報を参考にしました。こちら

●MySQL(面倒なのでyumを使いRPM版を入れちゃいます)
インストールはroot権限で行います。

# yum install mysql mysql-server mysql-devel
# cp -p /usr/share/doc/mysql-server-4.1.22/my-medium.cnf /etc/my.cnf
# /etc/rc.d/init.d/mysqld start
# chkconfig mysqld on #自動起動ON

MySQLの初期設定とユーザの追加(ここではユーザにredmimeそして権限をフルにしちゃいます)
# mysql -u root
$ mysql> SET PASSWORD FOR root@localhost=PASSWORD('new_password');
$ mysql> DELETE FROM user WHERE password='';
$ mysql> GRANT ALL ON *.* TO redmine@"localhost"IDENTIFIED BY "redmineuser_password";
$ mysql> exit

Redmine用データベースの作成(unicodeにする)
# mysql -u redmine -p
$ mysql> CREATE DATABASE redmine DEFAULT CHARACTER SET utf8;
$ mysql> exit

●ruby on Railsの構築
インストールするRedmineは0.8.xなのでRubyは1.8.6 or 1.8.7 Railsは2.1.2となります。
# cd /usr/local/src/
# wget ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.8/ruby-1.8.7-p160.tar.gz
# tar xzvf ruby-1.8.7-p160.tar.gz
# cd ruby-1.8.7-p160
# ./configure --prefix=/usr/local
# make
# make install
# ruby -v
ruby 1.8.7 (2009-04-08 patchlevel 160) [i686-linux]

# wget http://rubyforge.org/frs/download.php/45905/rubygems-1.3.1.tgz
# tar xzvf rubygems-1.3.1.tgz
# cd rubygems-1.3.1
# ruby setup.rb
# gem -v
1.3.1

# gem update --system (rubygemsが最新版に更新される。1.3.3になった)
# gem install rails --include-dependencies
# gem install rails -v 2.1.2
# rails -v
Rails 2.1.2

現在はこの方がいいかもしれません。
# gem install rake
# gem install rails -v=2.1.2 --include-dependencies
# gem update --system (必要に応じて)

●Redmineのインストール
運用ユーザ?の作成
# useradd redmine
# passwd redmine
# cd /usr/local/src/
# wget http://rubyforge.org/frs/download.php/54503/redmine-0.8.3.tar.gz

# tar xzvf redmine-0.8.3.tar.gz
# cp -rp redmine-0.8.3/* /home/redmine/
# chown redmine.redmine /home/redmine/*
※のちのちのアップグレードを考えておくと、ソースからインストールするより
 リポジトリからチェックアウトする方法がベスト!。
 # cd /home/redmine
 安定版:svn checkout http://redmine.rubyforge.org/svn/branches/0.8-stable ./
 開発版:svn checkout http://redmine.rubyforge.org/svn/trunk/ ./
 注意!Redmineのバージョンによってrubyやrailsのバージョンに制限があります。

# cd /home/redmine/
# cp -p ./config/database.yml.example ./config/database.yml
# vi ./config/database.yml

production:
 adapter: mysql
 database: redmine
 host: localhost
 username: redmine
 password: ユーザパスワード
 encoding: utf8
 socket: /var/lib/mysql/mysql.sock  #追記します(RPM版の場合だけ?)

V0.8.7以降の場合に実行する
# rake config/initializers/session_store.rb

データベース上にテーブルを作成
# rake db:migrate RAILS_ENV="production"

デフォルトのデータをデータベースに設定
# rake redmine:load_default_data RAILS_ENV="production"
Select language: bg, ca, cs, da, de, en, es, fi, fr, he, hu, it, ja, ko, lt, nl, no, pl, pt, pt-br, ro, ru, sk, sr, sv, th, tr, uk, vn, zh, zh-tw [en] で止まりますのでjaと入力します。

ディレクトリの追加
# pwd
/home/redmine
# mkdir tmp public/plugin_assets
# mkdir: cannot create directory `tmp': File exists
# mkdir: cannot create directory `public/plugin_assets': File exists
既に存在するようですね。無視して次へ行きましょう。

# chown -R redmine:redmine files log tmp public/plugin_assets
# chmod -R 777 files log tmp public/plugin_assets

PDFおよびCSV文字化け対策
# vi ./lang/ja.yml (UNICODEで書かれています)54行目付近
※0.9より./config/locales/になり、すでにCP932になっています。
general_pdf_encoding: UTF-8
general_csv_encoding: UTF-8
   ↓
general_pdf_encoding: SJIS CP932 ※Redmine.JPではCP932と紹介していたので同様に変更
general_csv_encoding: SJIS CP932
に変更する。(ただし完全に文字化けは防げない)

付属Webサーバで起動してみる
# cd /home/redmine/
# script/server -e production
=> Booting WEBrick...
=> Rails 2.1.2 application started on http://0.0.0.0:3000
=> Ctrl-C to shutdown server; call with --help for options

ポート3000番で起動されているので、http://hostname:3000/ でアクセスできます。
デフォルトユーザでadminがいますのでユーザ、パスワードにadminを入力してログインします。
以上で完了ですが、常にポート3000番で運用はどうかと・・・この際Apacheと連携させましょう。
 
● Apacheとの連携# gem install passenger

※Apacheをソースからインストールした場合は、apxs2、path環境変数を設定する必要があります。
インストール先pathはご自分の環境に合わせてください。
# export APXS2=/usr/local/apache/bin/apxs
# export PATH=/usr/local/apache/bin:$PATH
 
# passenger-install-apache2-module
依存関係で警告が出た場合はそれぞれを解消してください。

手順1~3が表示されますのでEnterで進みます。

ビルドに成功するとPassengerを組み込むためのhttpd.confの設定が表示されるので内容をコピーしておきます。
Please edit your Apache configuration file, and add these lines:

--ここから
LoadModule passenger_module /usr/local/lib/ruby/gems/1.8/gems/passenger-2.2.2/ext/apache2/mod_passenger.so
PassengerRoot /usr/local/lib/ruby/gems/1.8/gems/passenger-2.2.2
PassengerRuby /usr/local/bin/ruby
--ここまでを控えておく

After you restart Apache, you are ready to deploy any number of Ruby on Rails
applications on Apache, without any further Ruby on Rails-specific
configuration!

控えたらEnterで続行すると次のメッセージが表示され完了します。

Suppose you have a Ruby on Rails application in /somewhere. Add a virtual host
to your Apache configuration file, and set its DocumentRoot to
/somewhere/public, like this:

---ここから
<Virtualhost *:80>
ServerName www.yourhost.com
DocumenetRoot /somewhere/public # <-- be sure to point to 'public'!
</Virtualhost>
---ここまで控えておく(控えるほどではないが、要はDocumentRootにポイントあり)
     以下省略

httpd.confに先ほど控えた内容を追記する。
# vi /usr/local/apache/conf/httpd.conf
※RPMでインストールされている方は/etc/httpd/conf/httpd.conf

LoadModule passenger_module /usr/local/lib/ruby/gems/1.8/gems/passenger-2.2.2/ext/apache2/mod_passenger.so PassengerRoot /usr/local/lib/ruby/gems/1.8/gems/passenger-2.2.2 PassengerRuby /usr/local/bin/ruby

VirtualHostの内容は環境に合わせた内容にします。
 ただしDocumentRootはredmineのpublicというディレクトリに指定します。

<Virtualhost *:80>

ServerName RedmineHostName #名前がなければlocalhostやIPアドレスでも可
DocumentRoot /home/redmine/public  
  AllowOverride AuthConfig All
  Order allow,deny
  Allow from all
 

</Virtualhost>

Apacheユーザが書き込めるように権限を設定する。  (ユーザはhttpd.confにて要確認)
# cd /home/redmine
# chown -R apache:apache files log tmp config/environment.rb public/plugin_assets
※environment.rb にも権限を割り当てないとなぜか起動できない・・・まっいいか。
 
これでApache経由でアクセスすることができます。
Apacheを再起動してhttp://RedmineHostName/にアクセスしてみましょう。
 
●Redmine.JPおすすめ「インストール後の設定」
Redmineヘルプの日本語化
# vi /home/redmine/lib/redmine/info.rb
def help_url; 'http://www.redmine.org/guide' end
   ↓
def help_url; 'http://redmine.jp/guide/' end
に変更する。

Wikiヘルプの日本語化
# cd /home/redmine
# wget http://redmine.jp/files/wiki_syntax_ja/wiki_syntax_ja.tar.gz
# tar zxvf wiki_syntax_ja.tar.gz
wiki_syntax.html
wiki_syntax_detailed.html
# cp wiki_syntax.html wiki_syntax_detailed.html public/help/
上書きする。
 
●メール設定(使わなければ不要)
# cp ./config/email.yml.example ./config/email.yml
# vi ./config/email.yml

production:
 delivery_method: :smtp
 smtp_settings:
  address: smtp.example.net ← SMTPサーバを指定(127.0.0.1など)
  port: 25 ← ポートを指定
  domain: example.net ← ドメインを指定
  authentication: :login ← SMTP認証(不要なら:loginを消去)
  user_name: redmine@example.net ← SMTP認証(不要ならredmine@example.netを消去)
  password: redmine ← SMTP認証(不要ならredmineを消去)

Apacheを再起動して設定を反映させます。

●Web初期設定
初期管理者admin/adminでログオンして画面右上部のMy accountを選択選択する。
・Languageを「Japanese(日本語)」に変更する。
・タイムゾーンを「(GMT+09:00)Tokyo」に変更する。
・名前、苗字を決める。
 
左上部の管理>設定を選択する。
・全般タブ
 既定の言語:Japanese(日本語)
 ホスト名:ホスト名(例 redmine.example.comなど環境に合わせて)
 ユーザ名の表示書式:苗字 名前の並びを任意で設定

・メール通知タブ(使わなければ不要)
 送信元アドレス(redmineが送信するアドレス)
 その他必要な部分を変更します。※メールフッタ最後のhttp://~は変えた方がいいです。

・リポジトリタブ(使わなければ不要)
 リポジトリブラウザでutf-8以外(shift_jis, euc-jpなど)で記述されたソースコードを表示する。
 「管理」→「設定」→「リポジトリ」を開き、「リポジトリのエンコーディング」を次のように設定する。
 日本語文字コードの自動判別が行われるようになり、文字化けが解消するそうです。
 「utf-8,shift_jis,euc-jp」
 
※保存ボタンを忘れずに押してください。
 
以上で初期設定は完了です。
 
※googleのbloggerでは、すべて半角で書き込んだ<virtualhost>は表示されない?
 仕方ないので<>は全角で表記させていただきました。
 

2009年5月13日水曜日

Active Directory ログオンスクリプト

ドメイン運用している環境でクライアントがログオンしたときに自動的にネットワークドライブを割り当てる。

例)クライアントがログオンしたらSharingServer(サーバ)のSharingDir(共有フォルダ)を
Xドライブとしてネットワークドライブを割り当てる。

ドメインコントローラ環境:Windows Server 2003 R2 SP2
※グループ ポリシー管理コンソール (GPMC) Service Pack 1を事前に適用しておきます。


●ネットワークドライブ作成用スクリプト

メモ帳で作成します。(ファイル名:NetDrv.bat)

@echo off

rem ---------------------------------
rem ネットワークドライブ割り当てスクリプト
rem ---------------------------------

rem ---------------------------------
rem 割り当てドライブ
rem ---------------------------------
set DriveLetter=Z:

rem ---------------------------------
rem 接続先パスの指定
rem ---------------------------------
set Mount=\\SharingServer\SharingDir

rem ---------------------------------
rem 接続を切断
rem ---------------------------------
if not exist %DriveLetter% goto Set1
net use %DriveLetter% /delete

rem ---------------------------------
rem ネットワークドライブの作成
rem ---------------------------------
:Set1
net use %DriveLetter% %Mount%

●グループポリシーの編集
スタート>管理ツール>グループポリシーの管理を選択します。
ドメイン下のポリシーファイルを編集で開きます。

ユーザーの構成>Windowsの設定>スクリプト(ログオン/ログオフ)>ログオンを開き
下部にある「ファイルの表示」を押し表示されたフォルダに先ほど作成したスクリプト
(NetDrv.bat)をコピーします。


「追加」を押します。


「参照」を押しコピーしたファイルを選択します。(スクリプトのパラメータは空白でよい)


あとはそのままOKで閉じてグループポリシーを終了させます。
このままでは、すぐには反映してくれません。通常約14時間後から適用されることになります。

すぐに反映させるためサーバ上のコマンドプロンプトから以下のコマンドを実行します。

gpupdate /Target:computer

これでクライアントがドメインにログオンしたときに適用されていると思います。
もし適用されていないのであればクライアントを2度再起動してみてください。

尚、無線LAN環境の場合は以下をご参照ください。
http://social.technet.microsoft.com/Forums/ja-JP/activedirectoryja/thread/ac2229a7-47cb-44ee-aed8-5ce5ffe7d10c

http://social.technet.microsoft.com/Forums/ja-JP/activedirectoryja/thread/e34e423c-cede-4317-8262-1e79ae33fd51
 

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