自社ではプロジェクト管理にTrac(Trac Lightning)を利用しています。
Freeでここまでのものが提供されるなんて大変嬉しいことです。
※Trac Lightning
Windows上にApacheやsubversionなど必要なソフトを一括インストールしてくれる優れもの!
非常に便利なTracですが、やや不便に感じてしまうことがあります。(Tracに文句を言うつもりはないが・・・)
●インターフェースがプロジェクト単位で別となる
開発者が複数のプロジェクトに参加している場合、開発者はそれぞれのプロジェクトにログインして
状況を確認しなければならず、「あれ!○○プロジェクトのこの部分はいつまでだっけ?」など
開発者が(自分の)全体を把握しずらい。管理者としても同様なことが言える。
●ワークフローやや非力
ワークフローをカスタマイズできて便利ではあるが、
要件定義書・仕様書・開発・テスト・リリース後のバグ報告など様々な業務がありそれぞれ
ワークフローが事実上異なる。
ワークフローを色々定義することができず、運用でカバーしなければならない。
そんなこんなで何かいいものはないかと、探してみると「Redmine」というものが・・・
上記1、2の問題をクリアしていて、尚且つTrac同様プロジェクト管理に必要なものが一通り用意されている。
Trac同様にWebベースで運用できるがRuby on Railsで動作する。(Tracはpython)
データベースもMySQLやPostgreSQLなど色々と選択できる。
Windows版もあり誰でも簡単にできそうです。ただし、事前にRuby on Railsを構築しておく必要がありますが・・・
私はCentOSにソースからApache,Ruby,Rubygems等をインストールしてRuby on Railsを構築しDBにMySQLを使用しました。構築手順はこちら。
しかし、Trac Lightningのように必要なソフトすべてがパッケージ化され簡単に構築できるのもがありました。
それは「BitNami」というところから公開されていて、様々なオープンソースソフトをインストーラー形式にまとめ、パッケージ化されていてます。
しかもWindows以外にもLinux,Mac,Solaris版も提供されておりかなり親切です。
さっそくWindowsServer2003にRedmineをインストールしてみたいと思います。
(Windowsは2000,2003,XP,Vistaにインストールできるようです)
ただし、条件としてメモリは512MB以上でHDに400MB以上の空スペースが必要です。
※既に80ポートを使用したアプリケーションが稼動している場合は別のポートを指定するよう促されます。
1.パッケージのダウンロード
http://bitnami.org/にアクセスしてDownloads>Redmineと進みWindows版を指定します。
2.インストール
exeを実行してインストールを開始します。
インストール先は必要に応じて変えてください。
※64BitOSはデフォルトでC:\Program Files (x86)\BitNami Redmine Stackですが
この場所ではうまく動作しませんでした。
Redmineでの管理者ユーザを作成します。
※パスワードは6文字以上が必要でLoginとPasswordが同じだと怒られます。
デフォルト言語を日本語に設定しメール機能を使う場合はSMTPサーバをyesにします。
SMTP情報を設定します。
インストールの準備ができました。
インストールが完了するとようこそ画面が表示されますので
「Access BitNami Redmine Stack」をクリックしてみましょう。
CentOSにApache,Ruby,Rubygems等をコツコツインストールして半日かけて構築したのに、たった数分で完了してしまった。あっけない・・・
Trac Lightning同様にクイックインストール・ワンクリックインストール(実際はワンクリックではないが・・・)と言えるすばらしいパッケージですね。
しかも、サービスにも登録され自動起動となるためインストール完了と同時にRedmineが使えます。
インストールされたものは
- Redmine 0.8.3
- Apache 2.2.11
- ImageMagick 6.4.0-2-Q8
- MySQL 5.0.51b
- Subversion 1.4.6
- Ruby 1.8.6
- Rails 2.1.1
- RubyGems 1.2.0
これですぐに使えるようになりましたが、運用前にちょっと環境を整えましょう。(RedMine.JPおすすめ設定より)
●Redmineヘルプの日本語化
Install Directory Path/apps/redmine/lib/redmine/info.rb
(C:\Program Files\BitNami Redmine Stack\apps\redmine\lib\redmine\info.rb)
# def help_url; に続くURLをhttp://redmine.jp/guide/に変更する。
module Redmine
module Info
class << self
def app_name; 'Redmine' end
def url; 'http://www.redmine.org/' end
#def help_url; 'http://www.redmine.org/guide' end ← コメント化または消去
def help_url; 'http://redmine.jp/guide/' end ← 追記
def versioned_name; "#{app_name} #{Redmine::VERSION}" end
end
end
end
●Wikiヘルプの日本語化(RedMine.JPおすすめ設定より)
Redmine.JPからファイルをダウンロードする。
http://redmine.jp/files/wiki_syntax_ja/wiki_syntax_ja.tar.gz
解凍したファイルを以下のhelpディレクトリに上書きコピーする。
Install Directory Path/apps/redmine/public/help/
(C:\Program Files\BitNami Redmine Stack\apps\redmine\public\help\)
●Web設定
管理者でログインします。
・画面右上部のMy account
Languageを「Japanese(日本語)」に変更する。
タイムゾーンを「(GMT+09:00)Tokyo」に変更する。
※保存ボタンを忘れずに押して更新してください。
・左上部の管理>設定
全般タブ
既定の言語:Japanese(日本語)
ホスト名:ホスト名(送信されるメール中のURLで使用される)
プロジェクトタブ
プロジェクト識別子を連番で生成する:チェックON(お好みに応じて)
メール通知タブ
送信元メールアドレス:Redmineからメールを送信する際のFromアドレス
レポジトリタブ
レポジトリのエンコーディング:utf-8,shift_jis,euc-jp
※リポジトリブラウザでutf-8以外で記述されたソースコードを正しく表示する。
●PDF日本語文字化け対策
インストールディレクトリ\apps\redmine\lang\ja.ymlを編集します。
ただし、このファイルはUTF-8で書かれていますのでメモ帳では編集しないこと!
秀丸等のエディタを使用します。
54行目にgeneral_pdf_encoding: UTF-8という項目がありますので
UTF-8 → SJISを書き変えます。
書き換え後はApacheの再起動をします。
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